【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
そして、部屋に戻ったあたしは
今日着る服を決められずに
ベッドに並べた服とにらめっこ。
「んー。どうしよう……」
「望未、入っていい?」
と部屋の扉をコンコンと叩きながら言ってくる千里。
「ど、どうぞ……」
「ありがと……っ!」
まだパジャマ姿のあたしをみた
千里は言葉を失ったようだった。
「ごめん、まだ決まんなくて…」
驚くのは当たり前だと思った。
部屋に入ってから約2時間も
服とにらめっこをしていたのだから。
「しょうがねえな。俺が決めてやるよ。」
そう言って並べられている服に手を伸ばし
これかな?これはなし!とか
ひとりごとを言いながら探している。