叶わぬ恋の叶え方

彼は彼女をベッドの上に寝かせ、その体の上に自身の体を重ねた。

暗い寝室の中で、彼女を組み伏せ、口付けを続ける。

「あの、先生」

咲子が声を掛ける。

「何？」

事に夢中になっている先生は返事が投げやりだ。

「一応言っておきますけど、私……」

「何？」

彼が荒い息をしながら聞き返す。

「私、初めてなんです」

「え？」

「処女なんです」

「何だって！」

先生は顔を上げ、咲子の体をまさぐる手を止めた。

「君は処女なのか」

彼の問いに彼女はうなずく。

「はい。そうなんです。あんな水着モデルなんて仕事してましたけど、実は処女なんです」

彼は目を大きく開いて彼女を見下ろしている。

「男の人と付き合ったこともあまりないんです。なにせアイドル時代は恋愛禁止でしたから」

「何だって。ちょっと待ってくれよ」

先生は咲子から体を離し、ベッドの上で半身を起こした。そして驚いた顔で咲子の方を見ている。