涙声 ~生きる意味~
「もう…まぁ、
雫がそう言うんならいいけどさ、
うちらは心配なんだよ。
雫が傷つけられないか。」
「そうそう。水野さん、
ちょっと言い方キツイじゃん?
何か突き放すって言うか…。」
そっか…、二人とも、
私のこと心配してくれてたんだ…。
「二人とも、ありがとう!
でも、私は大丈夫だから、安心して?」
「わかった。でも、本当に傷ついたときは、
うちらを頼るんだよ?」
「うん!じゃあ、私帰るね。」
「そっか、気をつけてね。バイバイ!」
「二人とも、部活頑張ってね!バイバイ。」
そして、私は教室をあとにした。
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「…雫はああ言ってたけどさ、
やっぱり心配だよね。」
「…ねぇ、雫に内緒でさぁ、
水野さんしめようよ。」
「それ、いいね!」
「覚悟しててね、水野さん…。」
二人がこんな話をしているとは知らずに……。