涙声 ~生きる意味~
「瞳…学校楽しいか?」
「なんですか、突然…。」
「いや、神様学校行かないから、
どんな感じかな~と思ってさ!」
と涙神さんは笑顔で言った。
「…学校なんて楽しくないよ。」
私がそう言うと涙神さんは驚いた顔をした。
「もしかして、その手誰かにやられたのか?」
「…っ! なんでそう思ったんですか?」
私は手を握りながら言う。
「さっき、瞳が『学校なんて楽しくないよ』って言ったとき、
手握ってたから、なんかあんのかなと思って…。」
私、無意識に手を握ってたんだ…。
「これは…紙で切ったんですよ。」
「嘘つくな。
じゃあ言うけど、お前今すごい泣きそうな顔してるぞ?」