初恋のつづき 〜もう一度君と〜
すると、いつもなら自分で立ち上がってくる美沙がたちあがらない。

それどころか、痛そうに足を抑えて丸くなってた。
いや……違う。
動かない足を必死に動かそうとしているように私は見えた。

心配しないで。
と、一瞬聞こえたような気がした。

美沙は多分、美沙自身も怖かったんだと思う。いきなり動かなくなった足。

いうことをきいてくれない、自分の身体に。
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