初恋のつづき 〜もう一度君と〜
だけど、そんなごまかしももう効かなくなっていた。

ある日、美沙は体育の授業の途中
こけて、立ち上がれなくなったという知らせが私に届いた。

学校に美沙を迎えに行くと

「お母さん。怖いよぉ〜私の身体なのになんで?なんで、言うこときいてくれないの?なんで、皆と違うの?怖いよぉ
お母さん、本当のこと言ってよぉ。」

と、美沙は、ベッドの上で迎えに来たあたしに向かって泣きながらそう、言ったの。

あたしはその時思ったよ。

あぁ。もしかして、私が言わないから余計不安にさせてしまっていたのか。

と。
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