初恋のつづき 〜もう一度君と〜
まぁ、美沙は天然だからね。


「んー。あぶないなー美沙は!お姫様抱っこしよっか?」
と聞くと

「えー!?恥ずかしすぎる。大丈夫!自分で歩くから!」
と言うけどやっぱり心配で。

「じゃあ、おんぶは?」

「むりむりむりむり!歩くから!」
と全否定されたのにちょっとムッとして

拗ねてみる。

すると、制服の裾がクイッと引っ張られた。

「じゃぁ、ここ…持ってるから…」

と少し頬を紅くした美沙が言う。
そんな美沙が可愛くて許してしまう。

「んー。そこじゃなくて……」

と言いかけながら美沙の手をとって
俺の手に繋ぐ。

「こっち。」

と言うと美沙はニコッと笑って

「うん!!」

と、元気な返事をくれた。

< 155 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop