俺様天使と小悪魔ちゃん
「今更なに言ってんだ。
俺がスゴイことぐらい
とっくに知ってるだろ。
言っとくけど俺がスゴイのは
仕事だけじゃねーから」
「?
仕事以外になにがスゴイの?」
「んー、お子ちゃまなお前には
俺の男としてのすごさを言葉にすると
刺激が強すぎるかな」
そう言いつつ、俺はちょっと目を伏せながらメイの顎を掴んで強引にこちらを向かせた。
「?……!?なっ!!!」
俺としてはただの軽い感じの誘惑だったのに、至近距離でじっと見つめてやると、メイの奴はひと呼吸置いた後、一気にゆでだこみたいに真っ赤になって口を押さえた。
たぶん何かを叫びそうになって必死で口を押さえたんだろう。