俺様天使と小悪魔ちゃん



「ちがうよね、てんしのおにいちゃん?

 ボクは愛羅たちのそばで、
 愛羅たちをまもってあげたいから、
 そうできるようにしてくれるって
 さっきそういったよね?」

少し声を震わせていう翔くん。
イサヤは一瞬ためらうように息を詰めたけど、

「ああ、言った。
 けど、そのためには一度、
 お前を天国に連れて行かなきゃならない。
 
 約束は必ず守るけど、
 …でも、あそこにいる死神が
 さっき言ったことは…事実だ」

「じじつ?」

翔くんの質問に死神が

「本当のことって意味だよ」

表情もないのになんだか笑っているような声で答えた。


< 124 / 526 >

この作品をシェア

pagetop