俺様天使と小悪魔ちゃん
「ちがうよね、てんしのおにいちゃん?
ボクは愛羅たちのそばで、
愛羅たちをまもってあげたいから、
そうできるようにしてくれるって
さっきそういったよね?」
少し声を震わせていう翔くん。
イサヤは一瞬ためらうように息を詰めたけど、
「ああ、言った。
けど、そのためには一度、
お前を天国に連れて行かなきゃならない。
約束は必ず守るけど、
…でも、あそこにいる死神が
さっき言ったことは…事実だ」
「じじつ?」
翔くんの質問に死神が
「本当のことって意味だよ」
表情もないのになんだか笑っているような声で答えた。