俺様天使と小悪魔ちゃん
はっ!
そんなこと考えてる場合じゃなかった。
天使さんに謝らなくちゃ!
カッコイイはもちろんだけど、美しいという形容詞さえ浮かんでくる、きれいな顔をした金髪の天使さんは、私の頭突きを喰らって痛むアゴを、切れ長の瞳を細めながら押さえてる。
私を見たその力強い瞳は吸い込まれそうなほどの深い青。
明るい青色なのに深くて…。
神様が愛してやまないという地球を守るあの青と同じ色だった。
でも、形の良いその唇から出た言葉は
「てめぇ〜…!バカかっ!!
俺様が手を貸してやろうってのに、
なんで自分で立ち上がるんだよ?」