俺様天使と小悪魔ちゃん



「じゃあ、今から翔くんの魂を体から出して、
 最後の願いを決めてもらうの?」

「おう」

余裕たっぷりに答えるイサヤ。

「でも、翔くん死神に言われて
 すごく動揺してたし、私たちの話、
 ちゃんと聞いてくれるかな…」

あとの時の翔くんの叫ぶような声を思い出すと不安しかない。

「そうなんだよなぁ。
 あのクソヤローが余計なこと言うから
 面倒くせぇことになっちまったよなぁ」

それなのにイマイチ緊張感に欠けるイサヤ…。

「クソヤローって…
 まぁ否定はしないけど」

「なんだよ。
 さては天使のくせに
 口悪いとか思ってんじゃねぇだろうな」

「ひぇ!?」


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