俺様天使と小悪魔ちゃん



現場にはすでに担架が用意されていて、医療エリアから救急担当のDr.が二人来ていた。
どちらも僕がよく知る二人で、とても優秀な医師だ。
メイちゃんのことも気になったけれど、今は一刻を争うだろう。
僕はとにかくイサヤのことに集中することにした。

「ヘンリー、イサヤは!?」

Dr.ヘンリーは僕の声に弾かれたように振り向くと、グレーの瞳を揺らし、眉間にしわを寄せた。


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