俺様天使と小悪魔ちゃん



しまった、目隠しが間に合わなかったか…。

思わず舌打ちしそうになったのをこらえて、片手でメイちゃんを目隠ししたまま、もう片方の手で彼女の背を押し、大急ぎで空いていた隣の部屋へ移動した。


とにかく、もう一度彼女を説得するしか、今の僕にできることはなさそうだ…。

そう考えて、数回深呼吸すると、メイちゃんに声をかけながら、僕は目隠しをしていた手をそっと離した。


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