俺様天使と小悪魔ちゃん
私はそれを心の中でつぶやいたのか、声に出して叫んでたのかわからなかったけれども、とにかくイサヤがいなくなっちゃうのが嫌で嫌で。
イサヤがいなくなるってことを想像するだけで胸の奥がぎゅっと掴まれてつぶれてしまいそうになった。
苦しくて苦しくて息が止まっちゃいそう。
気づいたら目から熱いものが溢れてきてて、いつの間にか胸のあたりをぎゅっと握っていた私の手にポタリポタリと水滴が落ちるのが分かった。