俺様天使と小悪魔ちゃん


それなのにミカエル様は、フッと口許に笑みを浮かべておっしゃった。

「大丈夫ですよ、メイさん。

 イサヤは昔から数々の
 無茶をやってきましたが、
 後から聞けば、そのどれにも
 彼なりの勝算があったそうです。

 今回も、黙ってここまで帰ってきたのには、
 きっと彼なりに勝算があったからだと
 思います。

 そしてその勝算の中に
 少なからず貴女も含まれていると
 彼の父親として私は思うのですよ。
 
 彼が信じた貴女だからこそ、
 お願いしたい。

 私はもちろん、ここにいる全員で
 あなたのことをバックアップします。

 ですから、どうかよろしくお願いします」



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