俺様天使と小悪魔ちゃん



スヴァルツォさんの助け舟もあって、私もハッと気づいた。

そういえばイサヤってば療養しなくちゃいけない身だった!

それなのに言い合いとかしちゃうなんて…私ってばどんだけ配慮がないの。

その上、イサヤを怒らせちゃうなんて。
でも、激しく反省する私を無視して、イサヤはスッと立ち上がると、


「スヴァルツォ、迎えはどこだ?」

とだけスヴァルツォさんに聞いて


「医療棟の正面玄関に」

という返事を聞き終わる前にさっさと部屋を出て行っちゃった。
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