俺様天使と小悪魔ちゃん



スヴァルツォさんに、そのまま素直に質問すれば、


「だからこそ、イサヤ様は
 大変お辛いのだと思います」

という返事が返ってきた。

だから、イサヤは本当の自分は裏側に隠して、みんなの望む自分を表側に作り出して……そうやって自分を守るしかなかったってこと!?


今まで、イサヤはどんな思いで毎日を過ごしてきたんだろう?

そう思ったら、胸がぎゅっと痛くなって、居ても立っても居られなくなった。


「スヴァルツォさん!
 イサヤのところに行きたいです!!」

気づくと、私は部屋を飛び出していた。

< 425 / 526 >

この作品をシェア

pagetop