俺様天使と小悪魔ちゃん



「だ、だって…
 お姫様抱っこだし、
 思わずしがみついちゃって
 恥ずかしすぎる。

 それに、何も考えずに
 飛び出しちゃって
 すっごく怖かったんだも…
 うっ、ふぇ…」

「……ぷっ、なんだそれ」

予想外の返事とともに後半は本気で泣き出したちびが、やけにかわいく思えた。
だから、俺はさらに意地悪を言ってやろうと思った。
でも、後で思えば俺はこの時に墓穴を掘ったのかもしれない…。


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