俺様天使と小悪魔ちゃん
ふーん、そんな顔もできるのね。慈愛に満ちた天使様って感じ。
「お前さ、ほんと言いたい放題だな」
「へ?」
「心の声、だだ漏れだけど?」
「えぇ!?」
「まぁいいけど。慣れてきたし。
それより、今日の”対象者”は子供だ。
まだ幼いからって、変な情とかかけて
仕事ミスったりするなよ」
「な、ミスったりしません!
子供の魂だからって
特別扱いしないのは当たり前だもん。
それくらいわかってます!」
「ふーん…ならいいけど」
それだけ言って、イサヤは無言。なんだかよくわからないけど、私もなんとなく無言のまま目的地までイサヤの後をついていった。