俺様天使と小悪魔ちゃん



着いたのはごくごく普通のお家。
私たちの姿は普通の人間には見えないので、気にせず外から様子見。

すると、家から転がり出るようにして、5歳くらいの男の子が出てきた。


「翔!待ちなさい!
 まだお迎えのバス、
 来てないでしょ!?」

「だいじょうぶ!
 ボクひとりでまってられるから!」


黄色い帽子をかぶって、服と同じ色の鞄を肩からかけた男の子は、元気いっぱいで走っていく。その後を、母親らしき女性が大慌てで追いかけていった。


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