俺様天使と小悪魔ちゃん



「なんでそんなに急いで回収?」

「子供の魂は
 餓鬼どもにとって
 最上級のご馳走だからな」

そっと手の中に魂を包み込むようにしながら言う。

「餓鬼なんて私がいれば
 近寄ってこないよ」


真剣に言ったのに、イサヤは

「あ〜ん?なに言ってんだ」

とでも言いたげな表情…。



「曲がりなりにも!
 正真正銘の悪魔ですから、私!!

 優秀な悪魔の私を差し置いて、
 餓鬼ごときが目の前の
 魂に手を出してくるわけないし!」

「まぁ、そういうことにしといてやる」

「な〜!バカにし過ぎだし!!」

「うるせぇ。
 それより場所を替えて仕事だ」

「あ、はい」


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