俺様天使と小悪魔ちゃん



「地上はなにかと騒がしいから」


と言って、イサヤは翔くんの魂を連れて近くの雲の上へ移動した。


「さて。俺の声が聞こえるか?」


魂に向かって静かに声をかけるイサヤ。さすがです、先輩。


「…、きこえるよ。
 あなたはだぁれ?」

「俺は天使のイサヤ。
 あっちに悪魔のメイっていう
 チビもいる」

「チビは余計だし!」

「ふふっ、2人はなかよしなんだね」

「仲良しじゃねー。
 ただの仕事仲間だ」

「ふーん」

「ところでお前、
 自分がどうなったかわかるか?」

「うーん、
 ママがおおきなこえでボクをよんだから、
 ふりむこうとして…
 あとのことはよくおぼえてないや」



 
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