詩集 『恋心』
好きとキライ
明るい世界の中で
寄り添う恋人達の姿

羨ましくて、胸が切なくなる。

ねぇ、もしも、あの日に戻れるなら
あの日、あなたに好きですと伝えていたなら

あなたと私の未来は違っていたのでしょうか?

素直になれなかった、あの頃の私は
あなたとの関係が壊れてしまうことがこわくて

好きって言えなかった。

あなたは、私の大切な人。
あなたが側にいるだけで幸せだと思ってた。

だけど、世界はゆっくり変わっていって
あなたの隣には他の女がいて

私の恋心は儚く桜の花びらのように散りました。


キライと、ひと言呟いた。
あなたの背中見つめたまま

私だけポツンと取り残された世界は真っ暗で
大キライと叫んで見上げた空は
涙でぼやけて胸が苦しいよ


本当は好きですと伝えたいよ。


できることなら、もう一度あの頃に戻って好きですと伝えたいよ。



キライ…好きだよ…。




< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop