詩集 『恋心』
愛してるから…。
不意に届いたあなたからのメッセージ

「久しぶり、元気にしてる?」

ただそれだけで胸が弾んだの
トキメキなんて忘れてた心が少女みたいに跳ね上がった。


「元気だよ。久しぶりだね」


そうメッセージ送っただけで胸のドキドキが止まらない。


あなたは、何も知らなかったね。
私があなたをずっと好きだったこと。


あなたは、ただ懐かしくて
昔の話をしたかっただけで
私にメッセージを送ったてこと分かってる。


だけど、私は、いつ届くか分からないあなたからのメッセージを

心ときめかせながら待つ日々が続いたの。

他愛のない話でも、あなたと繋がっている。そう思うだけで幸せだった。

だけど、いつしか、それだけでは物足りなくなって、もっともっとと求めてしまう私がいたの。

だから、あなたに伝えた私の想い

「本当は好きだったんだよ」

そう送った言葉にありったけの想いをのせて、届いた言葉は「ありがとう」だったね。

分かってる。ちゃんと分かっているよ。

それ以上求めてはいけない関係だから。
だから嘘をついた。「好きだった」と

本当は「愛してる」と今でもあなたを想うだけで泣きたくなるぐらい愛してるのに、この想い伝えたらいけないってこと分かっているから。

忘れたいよ、忘れてしまいたいよ。

あなたを愛してるこの想いを忘れてしまいたいよ。


忘れたいのに…心からあなたの記憶を消したいよ。

だけどそれもできないね。
あなたへの想いが積み重なっていくばかりで、できないよ。

そんな、私があなたにできる事は
あなたの幸せを祈ることしかできないから


あなたの幸せを祈ります。


どうか、どうか、いつまでも幸せでいて。

私が好きになった、あの頃の笑顔のまま笑っていて。


あなたのそばに、私がいられなくても

あなたが、幸せなら、それでいいの。


だけど、もしも、ひとつ我儘を言っていいなら、一度でいい。


私をギュッと抱きしめて。


壊れてしまいそうな私の心ごと
一度でいい。


抱きしめてください。




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