チェンジ type R
(登場人物の名前? えーと、何だったっけな?)

 ヨーシっ!!悩み始めた!
 そうでしょ!?答えられないでしょ?
 ほら!やっぱり私の生み出した幻覚なんだよ!

 もうさ、悩んだフリとかしなくて良いから。
 早く消えてしまおうよ?
 もしも本物だったら、後で怒られるのが怖くて仕方ないしさ。

 懇願するような気持ちで隼人くんの反応を待つ。
 これは完全に私が覚えていないのだから……答えるわけ……ないよね?

(マリと……隼人か。確かに似てるかもな)

 え?あれ?あれれれれ?
 答え……ちゃったのかな?

 うーん、自分でも記憶の片隅から引っ張り出してみる。
 そんな名前だったかなー……と。
 実は、さっき『ちぇんじ』というタイトルを答えたときにも思ったんだけど、名前を言われたら過去の記憶に結びついておぼろげながらに記憶が甦ってきていたり……。

 完全に覚えていないけれど、何となく忘れてはいない。
 そんな感じの薄い記憶だ。

 うーん、どう思い返してもそんな気がするなあ……。
 確か主人公の名前が自分とお母さんの名前に似てるし。
 その相手役の名前がお父さんの名前だしで……恥ずかしくなって最後まで読めなかったような。

 というか、あらすじだけを流し読みだったような……。

――そうか! だから覚えてなかったんだ!!
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