チェンジ type R
 着替えが終わって鏡をチェック。

 他人の身体で出歩くんだから身だしなみはキッチリしとかないと。
 元に戻ってこの身体の持ち主に文句を言われるのも嫌だし。

――鏡、鏡は……っと。

 そう思ってもう一度部屋の中を探してみる。
 私はいったい何回この部屋で探し物をしないといけないのだろうか?
 なんて思いながらも、先ほどは見つけることが出来なかった鏡を発見。
 『開き直り』とでも言うのだろうか、目が覚めた時よりは冷静になっているようだ。

 鏡は部屋のドアの真横にあった。
 玄関にあったものよりは少し小さい、それでも姿見の鏡だ。

――ちゃんと普段から身だしなみを気にしてるんだねぇ、感心感心……。

 なんて思いながら鏡を覗き込んだとき――私は最大の異変に気が付いた!
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