チェンジ type R
第二章
最初は――目がかすんでるだけかと思った。
だから、目を二、三回ゴシゴシとこすってみた。
でも……鏡に映ってる私の輪郭はボヤけたままだ。
視線をチラっと目の端に寄せてみる。
鏡に映る私の背後に見えているベッドは……ハッキリと見えている。
輪郭がボヤけて見えるということもない。
ならば……なぜ鏡に映る自分の姿だけがボヤけて見えるのだろう?
――極度の遠視?
いや、それは違う……と思う。
朝に起きてからバタバタとしていたが近くのモノが見えにくいとは感じていなかった。
入れ替わってしまう前の私は眼鏡をかけなければ何も見えないほどの近眼だ。
だから眼鏡をかけていないのに周囲の物がクッキリと見えている、といった違和感は感じていたが……近くのモノが見えていないという感覚は無かった。
だが……明らかに……目の前の鏡に映る私の姿はボヤけている。
――?
この、どう考えても理由が分からない現象に戸惑いを覚えつつも、『鏡がおかしいのかな?』と思いつつ鏡の表面にツーっと手を伸ばした――その時だ!
(ようやく気が付いたみたいだな)
だから、目を二、三回ゴシゴシとこすってみた。
でも……鏡に映ってる私の輪郭はボヤけたままだ。
視線をチラっと目の端に寄せてみる。
鏡に映る私の背後に見えているベッドは……ハッキリと見えている。
輪郭がボヤけて見えるということもない。
ならば……なぜ鏡に映る自分の姿だけがボヤけて見えるのだろう?
――極度の遠視?
いや、それは違う……と思う。
朝に起きてからバタバタとしていたが近くのモノが見えにくいとは感じていなかった。
入れ替わってしまう前の私は眼鏡をかけなければ何も見えないほどの近眼だ。
だから眼鏡をかけていないのに周囲の物がクッキリと見えている、といった違和感は感じていたが……近くのモノが見えていないという感覚は無かった。
だが……明らかに……目の前の鏡に映る私の姿はボヤけている。
――?
この、どう考えても理由が分からない現象に戸惑いを覚えつつも、『鏡がおかしいのかな?』と思いつつ鏡の表面にツーっと手を伸ばした――その時だ!
(ようやく気が付いたみたいだな)