チェンジ type R
第六章
ブゥーン……ブゥーン……ブゥーン。
元に戻る方法を探るとして、何の話から切り出すかを考えていたその時だ――。
鞄の中から電車の振動音とは違う、細かい振動音が体に伝わってきた。
細かく、規則的な振動……これは、携帯だ!
慌てて携帯を鞄の中から取り出す。
振動は鞄から携帯を取り出すまでに収まってしまった。
まあ、電話だとしたらボロを出してしまう可能性が高いので出るつもりは無かったのだけれど……そんな心配はする必要も無かった。
メールの着信を知らせるマークが携帯のディスプレイに表示されている。
視線を移して隼人くんの顔を見てみる。
こちらを見て小さく頷き、『メールを開け』という意思表示を見せる。
メールの差出人は――私の携帯からだった。
まだアドレス帳に登録されていない私のアドレスがそのまま表示されている。
元に戻る方法を探るとして、何の話から切り出すかを考えていたその時だ――。
鞄の中から電車の振動音とは違う、細かい振動音が体に伝わってきた。
細かく、規則的な振動……これは、携帯だ!
慌てて携帯を鞄の中から取り出す。
振動は鞄から携帯を取り出すまでに収まってしまった。
まあ、電話だとしたらボロを出してしまう可能性が高いので出るつもりは無かったのだけれど……そんな心配はする必要も無かった。
メールの着信を知らせるマークが携帯のディスプレイに表示されている。
視線を移して隼人くんの顔を見てみる。
こちらを見て小さく頷き、『メールを開け』という意思表示を見せる。
メールの差出人は――私の携帯からだった。
まだアドレス帳に登録されていない私のアドレスがそのまま表示されている。