中谷君、それはギャグですか?
「そこで、天然を発揮しなくて良いから」
「……? 藤川さんが天然じゃなく?」
………駄目だ、この子。
私はヤレヤレと肩を落としつつ、「もう良いや、風呂入ってこい」と、中谷君を促す。
「うーん、なんか馬鹿にされてる気もしますが……分かりました、お言葉に甘えて入らせて戴きますね」
「してないから安心してくれ。 ……あ、それとこれ、バスタオルと着替えだから」
ドサリ、と中谷君にセットを渡したら、申し訳なさそうにされる。
「あの、藤川さ……」