中谷君、それはギャグですか?
「藤川さん、おはようございます!」
キランッ、と効果音がしそうな位の爽やかな笑顔。
「おはよう」
私もつられてにっこり笑う。
−−−6時just。
私のいつもの出勤時間。
そして……今日も変わらずムサい。
さっきの彼の笑顔も、筋トレをしていたのか爽やかに見えた…のだと思う。
本当に最悪だ。
笑顔を作れただけでも感謝して欲しい位だ。
私は自分のデスクに着き仕事を進めようと、
設置されているパソコンを起動させる。
「すーはーすーはー」
カチカチカチカチ…
夢中でキーボードを打ち込む。