Favorite voice


えいっ! っと決心して通話に応答するボタンを押した

「おっ! もしもし? 女神? 」

あぁ……やっぱりこの声……落ち着くなぁ……



低いけど、優しい声





なんて思ってる余裕もないくらいに
心臓は跳ねていた



「あ……えっと……多田?どうも女神です 」


「おー! 皆女神女神言うとるで! 」


私は多田のラジオによく通いつめたおかげで多田のラジオに来る人達はよく知っていた


「多田! えっと、なにする? 」

私は数分もすれば
心臓のバクバクも収まり
多田と落ち着いて喋れるようになっていた


どっからどうなったのかは分からないが
いつのまにか私の
英語力が試されるラジオになっていた



私、遠藤 憂はなによりも英語が嫌いで苦手です



それからというものの
色んな英語を出され、私のバカさが
ラジオで暴露された



「女神! お前あほやな! え? まって? ほんまあほやな! いやめっちゃあほやん……幼稚園からやり直した方がええんちゃう? 」


そんな事をケラケラと笑いながら言っている多田に



「いいもん、別に英語使えなくたって! ふん」

と頬を膨らませ拗ねていた










けど、ほんとに自分の英語力のなさに笑えてきて

2人で笑ってた













< 15 / 104 >

この作品をシェア

pagetop