Favorite voice
-楓side-
会場に入ったはいいけど
女神のはしゃぎっぷりが……
子供かあいつ…
目をキラキラと輝かせて
小さな会場の中をパタパタ走り回っては
写真を撮っている
俺は着いて行く元気もなく
のんびり色んなものも見物してた
人も多いし
ほかっとくわけにもいかず
一応目で女神の事は追っていた
ふいにキョロキョロしては
俺の姿を探す姿は
少し可愛く思えた
「はぁ…しょうがないなぁ 」
そうため息を吐きながら
女神の近くへ行くと
「あ! 居た! なんか思ったり背高い人多くて…すぐ見つけれると思ったら……そうでもなかった… 」
なにか主語が抜けてる気がするが
多分俺の事を探そうと思ったら
背が高い人が多くて
すぐに見つからなかったと言いたいんやな
アホかコイツ
目の前の事夢中になり過ぎて
周り見えんなるタイプか
めんどくせぇ……
それからというものの
俺は女神から目を離さずに
色んな物を見て回った