Favorite voice
*ホテル
多田のおかげで
目的地に無事到着することが出来た
近くにはビジネスホテルが多く
ビジネスホテルで泊まることにした
「ここやな! 」
そう言って私に携帯を突き出してきた
「おぉ! さすが! 多田ありがとー! 」
携帯を受け取り
ホテルのドアを開けた
受付まで行き
「一泊お願いします 」
そう受付の人に伝えると
部屋の鍵が渡された
周りを見渡すと
目ついた物は
「多田…! 」
部屋の鍵を受け取っている多田を呼んだ
「ん? どしたん? 」
「これ買お 」
そう言って私が指を指す方向には
お酒の自販機
私は鞄からお財布を取り出し
10本ほどのビールを買い込んだ
手に持ちきれなかった為
鞄に入れたり多田に持たせたり
「さすがに買いすぎやろ! 俺こんな飲まれんよ! 」
「大丈夫、私が飲む 」
そう自信満々に言いながらエレベーターのボタンを押す
………チーン
エレベーターはすぐに来た
「あれ…? 何階だった…け…? 」
「3階やで 」
ビールに夢中になっていてすっかり忘れていた部屋番号を聞き
エレベーターに乗り込み3階のボタンを押した