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-楓side-
さっきから女神が元気がない
理由はなんとなく分かっている
きっと帰りたくないんやろな
俺も離れるのは寂しいけど
「なぁ、なに食べたい? 」
「んー、串カツとか? 」
「あぁ、ええなぁ どっか探してみるか」
そう言ってとぼとぼ と歩く
女神の手を握って歩き始めた
緊張しているのか女神は
こっちを見てくれん
なんや可愛いところあるやん
ほんま変なとこ純粋やなこいつ
ブラブラしていると
串カツのお店を見つけた
「女神、ここでええ? 」
「ん、いいよ 」
手を離し扉を開けた
ーカンコロン♪
いらっしゃいませー!
お店の中はカウンターしかなくて
少し狭かったけど
ええ匂いがした
目の前に置いてあるソースは
2度付けするなとか
うんちゃら言ってたが
適当に聞き流し
女神にメニューを渡した
「どれにしよぉぉぉ! 」
なんて言いながら
メニューとにらめっこしてる
「適当に好きなの頼んだらええんちゃう? 」
そう言って俺もメニューを覗くと
アボカドやホタテ
餅やチーズ
色んな種類があり
俺も少し興味が湧いた
注文は適当に女神に任せて
後からまた注文する事にした