Favorite voice

よし…



最寄りの電車に乗り込み



電車に揺られる事30分が経とうとしていた頃に…






「ついた…！ 」




扉から勢い良く飛び出て
階段を早足で駆け下りた







新幹線の切符……


２枚一緒…２枚一緒……



ブツブツと頭の中で呟きながら
今回はスムーズに切符を買え




一安心






「よし…オドオドせずに改札口通れた！よっしゃ… 」



小さくガッツポーズ





新幹線なんて人生今日で3度目だ

相変わらずドキドキする




慣れないなぁ……






携帯を見ると



「げっ…やばいっ！ 」




思った以上にはやく新幹線がご到着されたようで…




せっかく綺麗に巻いた髪の毛なんて
気にもしないで
全力疾走








新幹線に飛び乗る







周りの視線が…少し痛い……








が、私はそれどころじゃないのだ！



新幹線に飛び乗ってすぐ
化粧室探し





「あった…… 」



カーテンをしめて


全力疾走した為
汗でメイクがよれてしまったのだ









ー ｶﾁｬｶﾁｬ



メイク道具を開けるなり
慣れた手つきでメイクをサッと直した


ついでに乱れた髪の毛も直した







あ、やばい……
緊張してきた……


あーもうどしよう
服変じゃないかな…


鏡で何度も確認してから
ようやく席に座った








そろそろ連絡来てもいい頃だよね…
携帯で時間を確認しようとしたら



" 今日雨なんやけど傘持ってきた？ "










……はい？
また雨！？








せっかく髪の毛巻いてきたのに…





" ごめん持ってきてない… "





と返事をして


ため息を吐いた










私雨女なのかな…
と苦笑いをするしかなかった