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中華街





「ねぇ!行こ! 」



そう言って
私は力いっぱい多田の腕を引っ張り
歩き出した










「どこ行けばいいの? 」




めちゃめちゃ張り切って
歩き出したはいいけど



目的地分からない……







「あほちゃう……?あ、ごめん知ってたわ…お前アホやったな 」



そう言って鼻を鳴らしてる
多田を私はこれでもかっていうくらい

睨みつけてやった










「こっち、ほら行くで 」






そう言って今度は
多田が私の腕を引っ張って
歩き始めた










ちょっ……


私自分が引っ張ってる時は
夢中だったから
あんまり気にしてなかったけど



いざ同じ事されると……


なんか緊張する…










「うんっ! 行く! 」











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