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ーーウィーン…




ホテルの自動ドアを通り
中に入ると





大きい液晶パネルがあった





大きなホテルだからか
部屋数もわりと多い








「ねぇ、どこにするー? 」



「んー、まぁどこでもええやん 決めとって 」



そう言うと多田はお疲れのようなのか
椅子に座ってしまった













……困った








私は顎に手をあてて
部屋の写真を次々見ていく



あんまり大きすぎても落ち着かないし
私は大きすぎず小さすぎず…
といった無難な部屋にすることにした








「多田〜行くよ? 」


「ん、はいはーい 」




少しウトウトしていたのか
はっとするように顔をあげて立ち上がっていた









「何号室なん? 」

「んー?302だよー 」

「りょうかいー 」







そういうと
エレベーターで上に行く為の
ボタンを押した










ーチーンッ




「来た、行きますかーっ 」


「おう 」





エレベーターに乗り込み
3と書かれているボタンを押した

















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