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あーっ涼しい…
生き返る……
なんて事を思いながら私は
デパートの中のベンチで
多田の帰りを待っていた
多田はと言うと
デパートに着くなり
楽器屋に直行していきました
私は特別興味があるわけでもないから
疲れたし座って待ってる
と言って現状に至るわけでございます
あぁーっ
なんかすることないかなぁ…
ずっと座っているのも
だんだん退屈になってきた
多田の様子見でも行こうかな
私はベンチから立ち上がり
楽器屋へと向かった
楽器屋に着くなり
ウロウロ辺りを見回していると
すぐに見つけることができた
身長デカイし…
そんな事を思いながら
1人ニヤニヤしていると
多田がこっちに気づいたようで
「なに1人でニヤニヤしとんねん
きっしょ…… 」
見られてた……
「いやいや…多田って身長かなりあるから、見つけやすいなって… 」
「あぁ、せやなぁ
ええやろ?お前ちっさいもんな 」
「これでも伸びた方です 」
腰に手を当て
鼻をフンッと鳴らした
「……あほやな 」
多田は呆れたのか
私に向けていた視線を
ベースの弦へと向けた
むーっと頬を膨らませると
「どうしたん?そんなブッサイクな顔して 」
口元を釣り上げ
ニヤニヤしている多田は
悪魔みたいな顔です
「ふん、バカなすび 」
そう言い残して私はベンチに戻ることにした