誕生日は2月14日
その日の練習は、いつもよりギャラリーの黄色い声が響いて、みんな、あまり集中出来ないようだった。
3年生が対応してくれたけど、私に刺さる嫉妬の視線は、練習中ずっと注がれていて、すごくやりにくかった。

練習が終わり、着替えてみんなのところに行くと、山下先輩が恐ろしいことを言う。
「亜弥、お疲れさん!
今日より明日、明日より明後日の方が、女子たちのパワーすごいから。覚悟して来いよ」
私は、ため息しかでなかった…

ため息ついでに、男子バスケ部員に配る義理チョコの数を数える。

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