誕生日は2月14日
ボールはまっすぐゴールに向かい、そのままリングに入った。

そして、着地をした根本くんが、足を捻ったように見えた。

ピー、
と笛がなり試合終了。

中央に整列に向かう根本くんは、左足を引きずっている。
それを見た修ちゃんが私を呼んだ。

「亜弥。
根本が左足首を捻ったみたいだ。悪いけど、テーピング頼む」

「うん、分かった」
そう言って立ち上がる私に、美佳たちが言う。
「亜弥、チャンスだ!」
「そうだ!ガンバレ!」
私は3人に向かって頷き、部室へと向かった。

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