誕生日は2月14日
部室に入り救急箱を用意していると、山口くんに肩を借りて、根本くんが入ってきた。
長椅子に根本くんを座らせる。

「亜弥ちゃん。
根本のことヨロシク」
「了解!」
私の言葉を聞いて、山口くんは練習に戻って行った。

「ちょっと見せてね。
動かすよ」
私は根本くんの足元に座り、足首の確認をした。

「…イテッ」
そう言って、根本くんは顔をしかめた。

「ゴメン。
じゃあ、湿布貼って包帯巻いておくね」
私はそう言って、湿布の準備をする。
そして、
「ここでいい?」
根本くんに確認しながら、湿布を固定する。

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