手にしたものは?〈短編〉
あれから1ヶ月たった。
私は学内にある例の桜の木の下にいた。
入学式の時を思い出して、ぽけ〜っと散ってしまった桜の木を見つめてた。
「はーなーチャン!」
いきなり誰かが後ろから抱きついてきた。
「わっ!びっくりした…。たかチャンさん?どしたんですか?」
たかチャンさんは、背は低めだけど少しかっこ良くて、少しチャラい。
そんなたかチャンさんの腕から逃げる様にして、顔を見上げた。
〈はなチャン〉って私のこと。本当は華乃〈カノ〉なんだけど。
私は華乃って気に入ってるのにな。ま、いっか。
だって
ただ一人だけ
『かの』
って呼ぶ人がいるから。
特別ただ一人だけ。
「おいっ!華乃!」
来たっ!
私は学内にある例の桜の木の下にいた。
入学式の時を思い出して、ぽけ〜っと散ってしまった桜の木を見つめてた。
「はーなーチャン!」
いきなり誰かが後ろから抱きついてきた。
「わっ!びっくりした…。たかチャンさん?どしたんですか?」
たかチャンさんは、背は低めだけど少しかっこ良くて、少しチャラい。
そんなたかチャンさんの腕から逃げる様にして、顔を見上げた。
〈はなチャン〉って私のこと。本当は華乃〈カノ〉なんだけど。
私は華乃って気に入ってるのにな。ま、いっか。
だって
ただ一人だけ
『かの』
って呼ぶ人がいるから。
特別ただ一人だけ。
「おいっ!華乃!」
来たっ!