手にしたものは?〈短編〉
「大樹さんっ!おはようございます」
たかチャンさんの腕を押し退けて彼に駆け寄った。
「おはよ。てかお前今日の飲み会くんの?返信来てないけど?」
チョット不機嫌な大樹さん。
「え?はなチャン今日来ないの!?」
続けてたかチャンさんが言った。
「あ!ごめんなさい…バイトで疲れて寝ちゃってた。行きます。もちろん!」
私は慌てて行く意志を示して、大樹さんを見つめた。
「そか。ぢゃまたあとでな。」
大樹さんはやさしく微笑むと、私の頭をポンポンって撫でて去って行った。
すごい嬉しい。
胸がきゅんきゅんした。
「何にやけてんの?」
たかチャンさんの言葉にビックリして
「思い出し笑いです!」
って
なんだその変な言い訳。
たかチャンさんに笑われたぢゃん。