夜遊び嬢が姫様に?!(仮)
柚姫華said

痛すぎるっ……



何て分かりきってること
それでもやっぱり耐えれずに顔を歪める


ガチャガチャ
ドアの方から音が聞こえる

あの人が帰ってきた?

不安が募る…


「柚姫華?」

でも聞こえてきたのは今日は忙しいはずのお兄ちゃんの声



柚「お帰りなさい。はるにぃ」

そう応えるとお兄ちゃんは瞳に驚きの色を宿す


遥希[はるき]たった一人の家族とでも言える唯一心を開ける相手……と思っている

遥「柚姫華、その傷どうした?」


背筋が凍るほど低い声で尋ねる彼に身体を震わす

柚「はるにぃ、ママが…お酒呑んでて」
遥「ここには二度と来るな。」

< 10 / 211 >

この作品をシェア

pagetop