夜遊び嬢が姫様に?!(仮)
それは今日初めて見せた涙だった

柚「私が誰かの側に居たいと思うことは罪なのよ」
それは止まることを知らなかった

渓「柚姫華...」
「今日は泣けよ」

俺らはこんな言葉しかかけてやれねぇ

こんな辛そうで壊れそうな柚姫華を見ているのに
柚姫華の言った『大事にしている人達』が俺らだったら...なんて考えている俺は最低かもしれない


渓「柚姫華が話したくねぇ事は聞かねぇ。でも、俺らは詼羽としてだけでなく一人の男として...手を貸すことも出来るからな?」
渓祐の言葉は身に染みるものがあった

「頼れよ」
不器用な俺は結局こんな言葉しか出ねぇ

それでも
柚「怖かった...誰かに、助けて欲しかった」
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