夜遊び嬢が姫様に?!(仮)
ただ、無理に助けに行けば柚姫華は間違いなく自分を責める

だから、何も出来ずにこうしてそばに居ることしか出来ない

「情けねぇな」
汰「確かにな」
汰人はフフッと切なそうに笑った

「熱計るか」
そう言って計ってみると37.9℃、高くは無いがやはり熱がある

汰「疲れだろうな」

結局氷枕や冷えピタで冷やすとすぐに熱はひいた

どんな理由を突きつけられているのか…知る由もないが
柚姫華なりに、何かを守るために耐えてるのが分かる

「お前は守られるだけで良いのによ」
思ったことをつい口走る
汰「小さい身体で抱えすぎだよな」

俺の言葉に反応し苦笑いする汰人

汰人にとってもまた大事な存在であることは変わりない
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