負け犬も歩けば愛をつかむ。
一人になった静かな休憩室の窓に打ち付ける雨は強さを増し、遠くの方で雷が鳴る音も聞こえてくる。
ごみ箱は鼻を拭いたティッシュで一杯になってきているし。
「やばいなぁ、熱上がってきたのかな……」
身体は寒気がするけれど顔が熱い。これは確実に熱がある証拠だ。
もう怠くて怠くて、たくさんの伝票と金額を記したノートを広げたデスクに突っ伏したくなる……けど。
あとパソコンで入力すればいいだけのところまで出来たんだから、頑張れ私!
そう自分を奮い立たせて散らばった伝票を集め、パソコンに入力を始めて数分経った、その時。
ガラガラガラッ!と、地響きとともに割れるような轟音が鳴り響き、私は思わず「きゃっ!」と叫び声をあげた。
すると、プツンと何かが途切れるような音がして、あたりは一面闇に包まれる。
「えっ……停電!?」
真っ暗で何も見えない!
ちょっとしたパニックに陥り、あわあわしながら窓の障子を開けてみると街の明かりも消えている。
どうやらこの辺り一帯が、今の落雷で停電してしまっているようだ。
このタイミングで停電とか……本当についてない!
今入力してたのも保存する前だったし、また一からやり直さなきゃいけないじゃない。
いつ電気が回復するかもわからないし、パソコンは起動出来てもこんなに真っ暗じゃ仕事にならないよ。
ごみ箱は鼻を拭いたティッシュで一杯になってきているし。
「やばいなぁ、熱上がってきたのかな……」
身体は寒気がするけれど顔が熱い。これは確実に熱がある証拠だ。
もう怠くて怠くて、たくさんの伝票と金額を記したノートを広げたデスクに突っ伏したくなる……けど。
あとパソコンで入力すればいいだけのところまで出来たんだから、頑張れ私!
そう自分を奮い立たせて散らばった伝票を集め、パソコンに入力を始めて数分経った、その時。
ガラガラガラッ!と、地響きとともに割れるような轟音が鳴り響き、私は思わず「きゃっ!」と叫び声をあげた。
すると、プツンと何かが途切れるような音がして、あたりは一面闇に包まれる。
「えっ……停電!?」
真っ暗で何も見えない!
ちょっとしたパニックに陥り、あわあわしながら窓の障子を開けてみると街の明かりも消えている。
どうやらこの辺り一帯が、今の落雷で停電してしまっているようだ。
このタイミングで停電とか……本当についてない!
今入力してたのも保存する前だったし、また一からやり直さなきゃいけないじゃない。
いつ電気が回復するかもわからないし、パソコンは起動出来てもこんなに真っ暗じゃ仕事にならないよ。