君想い【完】
「ちゃんと、心からゆかりちゃんを好きだって言えるように努力します!」
「努力っておかしくない?自然になってほしいんだけど。」
「でもやっぱさりちゃんの事がひっかかるんだよ。」
「それは承知です!香代に聞いたけど噂で怒ってたらしいね。」
「超わがままだよね!」
「さりなちゃんらしいけど。」
「もう噂じゃないよ。さりちゃんにもちゃんと言う。」
「うん!!!」
公園を出ながらそんな話をした。
歩きながら
僕たちの手はしっかり握られていた。
これが
僕のこの先にどう転ぶかわからない。
でも今、
この隣りにある笑顔は心から大事にしたいと思った。