君想い【完】
ゆかが僕のクラスに来るたびに
さりちゃんは僕の横から離れない。
香代に助けを求めて
やっと離れてくれる。
「なんかゆかと付き合ってから、さりなちゃんの純依存症すごく増したよね。」
「依存症じゃないよ。あんなのただの嫌がらせだよ。」
「可愛いじゃん。」
「最近憎たらしくなってきた。」
「可愛いからそう思うんでしょ?」
「まあそうかもしれない。」
ゆかはすごく理解がある。
我慢してるのかな、
と思って聞いてもそうじゃないらしい。
2人は付き合わないって分かってるし、
今の純はゆかのものだから。
とはっきり言っていた。
さりちゃんのと祥吾も順調で、
もう2年が経とうとしていた。