君想い【完】
最終章 君想い
冬休みに入り、毎日色んな所を回って歩いた。
どんなに回ってもスタート地点にもどるばかりだった。
舞ちゃんの姿は見あたらない。
「今日もだめか。」
終わった後に僕の家に集まるのは日課となった。
早く終わった日にはみんなで祥吾に会いに行き報告をしていた。
舞ちゃんは中学2年生。
生きている可能性は7割。
なんとも言えない状況がもう2年も続いていることになる。
考えたら当時の舞ちゃんはまだ小学生だ。
どんなに恐怖だったことか。
でも考えてみれば
小学生をすぐに働かすわけがない。
「今働いていたとしてもまだ幼いんじゃない?」
「どんなにバックに付いている所に頼まれてもお店側としては受け入れないんじゃないかな?僕が経営者だったら断るけどね。だって摘発されるのはお店だよ?見た目からしても幼い子を雇ったりはしないんじゃないかな?」
「じゃあもう舞ちゃんは、」
「勝手な事言わないで。自分たちで探せる限りは探そう!」
「探そうって言ったって、もう残り15軒だよ?」
年が明けた頃には
可能性が薄れ、僕たちも不安に襲われていた。
でも僕の意見は正しい気がする。
お店自体は関係ないと言うなら、
普通は幼い子を雇わないはずだ。
まず摘発されて、自分の店が潰れてしまう事を恐れるだろう。